ヘッドライン

  1. ホーム
  2. ヘッドライン
  3. 官民連携など検討/引き続き「公設」維持/施設の複合化など図る/柏市 公設市場運営審議会

2025/03/31

事業者:千葉県柏市

官民連携など検討/引き続き「公設」維持/施設の複合化など図る/柏市 公設市場運営審議会

 柏市は28日、2024年度第1回公設総合地方卸売市場運営審議会を開催し、公設市場再整備および市場用地活用基本計画の策定に向けた基本方針を報告した。市が開設者として、引き続き「公設」を維持。整備運営などの手法については、PPP/PFI手法を検討するとし、企業誘致の用地確保に向けて施設の集約化・高度化・複合化を図る。
 立地場所については、周辺に市場関係者の事業所などが集積していること、早期の移転整備が可能な市所有の適地がないこと、現立地のアクセスが良いことから、現地建て替えを基本とする。
 整備範囲に関して、一部のみ建て替えでは、動線や通路幅の改善が限定的で、効率的な機能強化を行えないことから、全体の建て替えを基本とする。再整備に合わせ、目標の取り扱い規模に応じた市場施設の適正化を行い、整備費・維持管理費の抑制につなげる。建て替えの順序などについては、これまでの整備状況や老朽化の進行度合いを考慮して検討する。
 防災機能については、支援物資の関連業務と市場本来の業務が併存・同時進行できる環境を確保し、災害時の支援物資の拠点として機能を発揮できる体制を検討する。
 今後は、8月に市場施設規模の算定、施設内動線の作成、市場用地活用の方向性を検討。26年1月に事業手法、整備スケジュール、施設配置について諮問し、3月に答申を受け、25年度内に基本計画を策定する予定。
 公設総合地方卸売市場は、若柴69―1の敷地面積8万58㎡に所在。青果部、水産物部、花き部、関連事業者など81業者が入っている。
 開設から50年以上が経過し、施設および設備の老朽化が進行。また、ライフスタイルや物流・流通構造の変化などを踏まえた活性化につながる取り組みが求められている。
 主な建物は▽青果棟=S造平屋建て、床面積6800㎡、1971年10月完成▽水産棟=S造およびSRC造2階建て、延べ床面積9550㎡、71年10月完成▽関連食品棟=S造およびRC造2階建て、延べ床面積9822㎡、77年9月完成▽管理棟=S造2階建て、延べ床面積1407㎡、71年10月完成▽花き棟=S造2階建て、延べ床面積1215㎡、2018年3月完成――など。
 基本計画策定支援等業務は、流通研究所が26年3月20日まで請け負っている。

会員様ログイン

お知らせ一覧へ