コラム「復・建|日刊紙 日刊建設タイムズ

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2019/12/10

スパートかけたいオリパラ機運

▼東京オリンピック・パラリンピックも開幕まで8か月を切り、大会準備が総仕上げの段階に入ってきた。競技開催の一翼を担う本県の機運はいま一つ盛り上がりに欠けているように見えるが、この国家的行事に向けた機運の醸成にラストスパートをかけたい
▼小紙でもこの機をとらえ、『オリパラ通信』と銘打った記事の連載を開始し、その準備状況を逐次、紙面で紹介している。県内の機運醸成はもちろん、オリ・パラ全体の盛り上がりに少しでも貢献できればうれしい。今後は、大会組織委員会関係のニュースリリース等に加えて、来年7月10日に開設される東京都メディアセンター(TMC)からの発表などを交え、幅広く情報を発信していく考えだ
▼オリ・パラに向けた県内の準備状況について触れておくと、レスリングやフェンシングなどの会場となる千葉市の幕張メッセでは、中央エントランスのリニューアル工事が来年2月に完成する予定。JR海浜幕張駅では、身体障がい者用乗降場の増設や歩行者向け案内サインの多言語対応などが今年度に行われている。サーフィン会場となる一宮町のJR上総一ノ宮駅では、東口開設工事が来年6月下旬の完成予定となっている
▼さらに成田空港では、各国選手団用の臨時専用ターミナルの整備が今年度末に完了する。JR東日本では、成田空港駅・成田空港第2ビル駅にホームドアを今年度末までに整備する。京成電鉄でも、成田空港駅・空港第2ビル駅のリニューアルを今年度実施している
▼県内開催8競技の認知度は、残念ながらまだ決して高いとは言えない。県内シンクタンクの調査では、サーフィンの認知度が7割近くに上るほかは、レスリング・フェンシング・テコンドーの3競技はいずれも1割台にとどまっている。パラ競技も全てで1割を下回る
▼競技会場を満員にし、各国選手に熱い声援を送ることが、県民総参加による〝おもてなし〟に直結する。残り8か月弱、官民一体で機運の醸成に拍車をかけ、大会の成功へとつなげたい。

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