コラム「復・建|日刊紙 日刊建設タイムズ

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2012/12/03

日本の針路占う師走

▼日本の針路占う師走 ?  いよいよ師走。今年は16日投開票の総選挙を控え、例年にも増してあわただしさが増しそうだ。しかも、あわただしいだけでなく、日本の針路を占う重要な節目にもなる
▼先週行われた党首討論会には、実に11政党が参加。居並ぶ党首の頭数だけを見ても、いかに異例の多党化かがわかる。実質は政党乱立でなく“小党乱立”ではないかと陰口をたたきたくもなる
▼とはいえ、今回の選挙の意義は小さいどころか、とてつもなく大きい。ここまで劣化、衰弱した日本の政治、経済をどう立て直すかが問われている。この約3年の民主党政権は、どうひいき目に見てもふがいなさが目立つ。野田佳彦首相は「政治を前に進めるのか、後ろに戻るのか」としきりに言うが、今の政権で前に進むと考える人は少ないだろう
▼今回の党首討論会でも野田首相の影は薄く、政権奪回を狙う自民党の安倍晋三総裁に質問が集中した。日本維新の会の石原慎太郎代表などは「総選挙でおそらく第1党になり、首相指名に応じるだろう安倍さんに聞く」と切り出し、聞いているほうが「ずいぶんはっきり言うものだ」と驚いた
▼ただし党首討論会では、各党の主張の差は意外と小さい印象だ。最も議論が集中したのは原発政策だが、景気対策や中小企業対策について、もう少し説得力のある主張が聞きたかった
▼師走の語源は諸説あり、正確な由来は未詳とのこと。「年が果てる」「四季の果てる月」などのほか、「1年の最後になし終える」の意味からくるとの説もある。ぜひ最良の選択をなし終えて、新たな年を迎えたいものだ。

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